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DTMを使った楽器の練習方法

以前にも「練習を録音しましょう」という記事で録音の重要性について述べさせてもらいましたが、今回はそこからさらに一歩進んで、DTMをつかって練習する方法について書こうと思います。

もしあなたが多少なりともDTMができる環境が整っているなら、それをぜひ練習に使いましょう。便利なDTMを練習に使わない手はありません。

DTM環境がないという方はこれを機に導入することを少し検討してみても良いと思います。昔と違って、今は安価で必要最低限の機材をそろえることができます。

DTMをつかった練習方法

ではDTMを使って何をするかというと、やはり録音です。

自分の弾いたものをレコーディングしてみる

ソロの練習をする場合でもある曲のフレーズを練習する場合でも、自分の設定したテンポに合わせて、とりあえずレコーディングしてみます。どちらの場合でも伴奏があるとやりやすいかと思います。自分で伴奏トラックを作れる方はつくってもいいですし、もし作れなくてもたとえば教則本の付録など、どこかしらにちょうどいい伴奏トラックがあったりしますのでそれを使いましょう。

どちらも用意できない場合は、ストイックにクリックに合わせて弾くだけで大丈夫です。それでも十分役に立ちます。

トラックに表示される波形を目で見る

録音が終わったらトラックには自分の弾いた音が波形になって表示されていると思います。それを目で確認しましょう。

そしてそれを見ながら録音を聞いてみます。

そうすると自分の中で「ここが少し遅い」だとか「ここがなんだかおかしい」だとか、いろいろ気になるところが出てくると思います。

そうしたらその場所をまた目で確認します。もしタイミングが少しずれている場合、トラックを縦に横断しているグリッドと合っていないのがわかると思います。これが大事です。

耳で聞いて確認した後、その音がグリッドに対してどの程度ずれているかを目でも確認する。

音のずれを把握してからもう一度録音してみる

確認したところを意識しつつ、修正して録音します。そして耳で聞く。上手く弾けたな、と思ったらまた目で確認しましょう。今度はグリッドに合っているのではないかと思います。

しかし、もしかしたらまた合っていない、という場合もあるかと思います。

何回聞いてみてもちゃんと弾けているように聞こえるのに、グリッドには合っていない。

実はそういうことは多々あるのです。

慣れていない方や、初心者の方だとグリッドに合っていないからダメなんだと思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。

レコーディングを繰り返すと分かってくるのですが、そのようなことはよくあります。

少し失敗してしまってタイミングがずれたところをグリッド上でぴったし合わせてみるとイマイチだったけれど、ほんの少しだけ前にだしたら気持ちよく聴こえるようになった。なんてのは当たり前にあります。

それはおそらく、人間の耳や、音の特性のさまざまな要素が絡み合っているからだと思います。たとば低い音は遅く聞こえたり、逆に早い音は素早く聞こえたり、といったようなことです。

  

だからグリッド上でぴったり合っていなくても、聴いた感じで合っていればいいのです。音楽というのは耳で聴いて楽しむものですから、言うまでもないことかもしれませんが。

そしてそのことを踏まえたうえで、グリッドを自分のために役立てましょう。

たとえば自分の納得いくレコーディングができたとします。もう直すところはないし、完璧でとても気持ちのいい演奏が録れたとします。そうしたら、自分の演奏の波形を見てみましょう。そしてグリッドからどれだけずれているかを確認してみます。これは直すための確認ではありません。

 

拍のジャストの場所からどのようにずらすと気持ちよく聞こえるか

の確認です。

これは音楽のジャンル・テンポや、どの楽器かでそうとう違ってきます。少し前の音が来るようにした方が良い場合もあれば、少し遅らせた方がいい場合もあります。これはもう経験を積んで体に覚えさせていくしかありません。

しかしこの作業はとても大事です。感覚だけでなく、目で見て覚える。そして考察する。何かの物事を考える時にはなるべくいろいろな方向から考えるに越したことはないですからね。

 

つまりDAWというのは音を数値化して目に見えるものにし、音楽に対する理解のレベルをより広げてくれるものなのです。

もちろんそれだけでなく、さまざまな創作方法の選択肢を与えてくれますし、自分の表現の幅もだいぶ押し広げてくれます。

 

一度DAWの便利さを知ってしまったら、なかなかあとには戻れませんが、使わない手はありませんよ。